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放送期間:平成21年11月29日〜23年12月25日(全3期/全13回) 放送時間:日曜 後 8:00〜 9:30(第2部・第3部 後 7:30〜 9:00)

制作・著作:NHK
原作:司馬遼太郎「坂の上の雲」/「明治という国家」(1)「司馬遼太郎が考えたこと」(5)「殉死」(7・10)「雑貨屋の帝国主義」(13)より
脚本:野沢尚 音楽:久石譲
メインテーマ:「Stand Alone」サラ・ブライトマン(第1部)、森麻季(第2部)、麻衣(第3部)
脚本諮問委員:関川夏央、鳥海靖、松原正毅、松本健一、宮尾登美子、山折哲雄、遠藤利男 脚本監修:池端俊策
エグゼクティブ・プロデューサー:西村与志木(第1部)、菅康弘、西村与志木(第2部)、西村与志木、菅康弘(第3部) 制作統括:菅康弘、藤澤浩一、中村高志(第1部)、中村高志、藤澤浩一(第2部)、藤澤浩一、中村高志(第3部)

出演 本木雅弘(秋山真之)、阿部寛(秋山好古)、香川照之(正岡子規)、菅野美穂(正岡律)、
小澤征悦(夏目漱石)、藤本隆宏(広瀬武夫)、石原さとみ(秋山季子)、松たか子(秋山多美)、
竹下景子(秋山貞)、伊東四朗(秋山久敬)、高橋英樹(児玉源太郎)、柄本明(乃木希典)、
西田敏行(高橋是清)、竹中直人(小村寿太郎)、米倉斉加年(大山巌)、江守徹(山県有朋)、
石坂浩二(山本権兵衛)、加藤剛(伊藤博文)、渡哲也(東郷平八郎)、語り 渡辺謙




No.放送日サブタイトル脚本演出
    第1部      
1 '09/11/29 第一回 少年の国 柴田岳志、佐藤幹夫 柴田岳志
2 12/06 第二回 青雲 柴田岳志、佐藤幹夫 柴田岳志
3 12/13 第三回 国家鳴動 柴田岳志、佐藤幹夫 柴田岳志
4 12/20 第四回 日清開戦 柴田岳志、佐藤幹夫 柴田岳志
5 12/27 第五回 留学生 柴田岳志、佐藤幹夫 一色隆司
    第2部      
6 '10/12/05 第六回 日英同盟 佐藤幹夫、柴田岳志 佐藤幹夫
7 12/12 第七回 子規、逝く 佐藤幹夫、柴田岳志 佐藤幹夫
8 12/19 第八回 日露開戦 佐藤幹夫、柴田岳志 佐藤幹夫
9 12/26 第九回 広瀬、死す 佐藤幹夫、柴田岳志 木村隆文
    第3部      
10 '11/12/04 第十回 旅順総攻撃 加藤拓、柴田岳志 加藤拓
11 12/11 第十一回 二〇三高地 加藤拓、佐藤幹夫 加藤拓
12 12/18 第十二回 敵艦見ゆ 加藤拓、柴田岳志 木村隆文
13 12/25 最終回 日本海海戦 加藤拓、佐藤幹夫 加藤拓


解説

日清・日露戦争を背景に明治の青春群像を描いた司馬遼太郎の代表作を、大河ドラマの放送枠各年の一ヶ月分を使いスペシャルドラマとして3年をかけて放送。撮影に3年、全体の制作期間はそれをはるかに上回る10年を要した。本作の制作が発表されたのは2003年のこと。当初は「21世紀スペシャル大河」と銘打ち2006年の一挙放送を予定していたが、脚本を担当した野沢尚が初稿を書き上げた直後の2004年に亡くなり、それに次ぐNHK局内のトラブルもあって一時は完成が危ぶまれもした。最終的には外部諮問委員会の監修をもとに担当演出家が脚本を補完、全体を3部構成とすることで完成への道筋を見出した。豪華な俳優陣の競演をはじめ、国内外多方面にわたるロケと最新のVFX技術によるリアルな時代描写、さらには満州の陸戦や日本海の海戦などスペクタクルシーンも多く、見応えは十分。渡辺謙による語りも非常に趣があった。しかしその一方で人物の描写が心もとなかったように思える。歴史的事象に追われすぎてドラマ部分が少しばかり希薄であったことは否めない。



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