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放送期間:昭和60年 1月 6日〜12月15日(全50回) 放送時間:日曜 後 8:00〜 8:45

原作:杉本苑子「冥府回廊」「マダム貞奴」より 脚本:中島丈博 音楽:佐藤勝 制作:松尾武

出演 松坂慶子(川上貞奴)、中村雅俊(川上音二郎)、風間杜夫(福沢桃介)、檀ふみ(福沢房子)、
柴俊夫(三浦又吉)、藤岡弘(奥平剛史)、小川知子(琴次)、和由布子(小照)、
滝田栄(黒岩周六)、小林薫(野島覚造)、高橋悦史(山県有朋)、山口崇(金子堅太郎)、
江波杏子(雲井八重子)、村上弘明(湯浅麟介)、山本學(島村抱月)、名取裕子(松井須磨子)、
淡島千景(亀吉)、伊丹十三(伊藤博文)、小林桂樹(福沢諭吉)、語り手 柳井恒夫アナウンサー

DVD 総集編 販売:NHKエンタープライズ   DVD 本編 販売:NHKエンタープライズ



No.放送日サブタイトル放送時間演出
1 '85/01/06 第一回 自由は死せず 後 7:20〜 8:45 清水満
2 01/13 第二回 馬上の女   田中賢二
3 01/20 第三回 遊戯会   竹本稔
4 01/27 第四回 母と子と   松本守正
5 02/03 第五回 獄のうちそと   清水満
6 02/10 第六回 養子縁組   田中賢二
7 02/17 第七回 小奴狂乱   竹本稔
8 02/24 第八回 門出の宴   松本守正
9 03/03 第九回 孤独な日々   清水満
10 03/10 第十回 オッペケペー   田中賢二
11 03/17 第十一回 めぐり逢い   竹本稔
12 03/24 第十二回 川上一座旗揚げ   松本守正
13 03/31 第十三回 小田原の夜   田中賢二
14 04/07 第十四回 東京初公演   竹本稔
15 04/14 第十五回 もんちゃく続き   松本守正
16 04/21 第十六回 女ごころ   田中賢二
17 04/28 第十七回 自由民権のゆくえ   清水満
18 05/05 第十八回 華燭   清水満
19 05/12 第十九回 壮絶快絶   田中賢二
20 05/19 第二十回 思惑ちがい   田中賢二
21 05/26 第二十一回 日本一!音二郎   松本守正
22 06/02 第二十二回 華麗なる幕開け   松本守正
23 06/09 第二十三回 危うし!川上座   松本守正
24 06/16 第二十四回 好きも嫌いも   清水満
25 06/23 第二十五回 音二郎錯乱   清水満
26 06/30 第二十六回 日本丸出航   竹本稔
27 07/07 第二十七回 おお、サンフランシスコ   竹本稔
28 07/14 第二十八回 アメリカ御難日記   田中賢二
29 07/21 第二十九回 女優誕生   田中賢二
30 07/28 第三十回 洋行中の悲劇   清水満
31 08/04 第三十一回 パリで切腹   清水満
32 08/11 第三十二回 母と子の別れ   松本守正
33 08/18 第三十三回 巨星堕つとも   松本守正
34 08/25 第三十四回 揺らぐ心   松本守正
35 09/01 第三十五回 女優第一号   竹本稔
36 09/08 第三十六回 吹きすさぶ嵐   一柳邦久
37 09/15 第三十七回 女優学校は…   田中賢二
38 09/22 第三十八回 ふるさとの山河は遠く   田中賢二
39 09/29 第三十九回 その名は須磨子   清水満
40 10/06 第四十回 ただ独り立てる者   松本守正
41 10/13 第四十一回 幕がおりて   松本守正
42 10/20 第四十二回 女の戦い   清水満
43 10/27 第四十三回 川上一座解散   末松緑朗
44 11/03 第四十四回 醜聞   田中賢二
45 11/10 第四十五回 桃介座   田中賢二
46 11/17 第四十六回 カチューシャの唄   一柳邦久
47 11/24 第四十七回 女の中の夜叉   清水満
48 12/01 第四十八回 抱月、逝く   松本守正
49 12/08 第四十九回 愛のわかれ路   田中賢二
50 12/15 最終回 波路も遠く   清水満
    総集編(全2回)    
1 '85/12/22 前編 (本編:No. 1〜28) 後 7:20〜 8:50 清水満
田中賢二
竹本稔
松本守正
一柳邦久
末松緑朗
2 12/22 後編 (本編:No.29〜50) 後 9:05〜10:35


時代背景

平安 鎌倉 南北朝 室町 戦国 江戸 明治 大正 昭和
     
  明治15(1882)年〜大正 8(1919)年


解説

"近代大河"の第二弾は時代を少しさかのぼり、日本の女優第一号・川上貞奴を中心とする明治から大正にかけての群像劇だ。貞奴に関わる主要人物として登場するは、新演劇の旗手・川上音二郎、実業界に名を馳せた福沢桃介、その妻で福沢諭吉の次女・房子。彼らが織り成すドラマはそれまでの大河が描いてきた英雄伝としての歴史ではなく、文化や世相の面から時代をとらえた意欲作である。ただ、そのためか日清・日露の動乱をはさむ時代を背景にしながらも、視聴者にはいささか地味な作品と映ったようだ。後半には、名取裕子演じる松井須磨子を貞奴のライバル役としてクローズアップし、視聴率回復のてこ入れを図るも効果はなく、一時は視聴率が一ケタ台まで落ち込むという苦い記録を作る。



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