2010年5月アーカイブ

まれになく腹の立つ本である。大河ドラマ研究家(?)の一人としては、どうにも黙っているわけにゆかず、ここにそのことを書いておきたい。
とにかく読んでいて不愉快にさせられる文章である。番組自体はもちろん、大河の原作、脚本、俳優などに対して「あれはよい」「あれはよくない」といった具合に、個人の感覚の赴くままに書かれている。考察などまるであったものではない。趣味で書かれたブログ記事であればそれもまだ許される範囲だろうが、書店に並ぶ価格のついた商品とするにはあまりにもお粗末。そのあたりからしてこの著者の物書きとしての品格、品性を疑うところである。
また、誤植なのか誤記なのか単純なデータの間違いも多く、資料的価値すらかなり低いと言わざるを得ない。そもそもこの著者、実際に番組をすべては見ていなかったりするらしく、それで優劣を語るなどもってのほかである。
冒頭、自分ではマニアではないと書いておきながら、その内容は変にオタクじみている。また大河ドラマは歴史そのものではなく創作なのだから必ずしも史実に即してる必要はないと書いておきながら、一方でくだくだしい歴史のうんちく話が出てくる。この著者は自分がさも博識であるということをひけらかしたいだけなのかと、これもまた読んでいて不愉快になったところ。本書中には「あの番組は崩壊していた」なんていう表現も出てくるのだが、あんたの文章のほうがよっぽど崩壊しているぞ(あー、言っちゃった)。

これと同じころ出た同じく新書に中島丈博「シナリオ無頼」がある。これに続けて読み始めたが、あまりに落差が大きい。お金を出して買った本はこうでなくてはいけない。やはりプロである。文章が落ち着いていて品がある。小谷野はこき下ろしていたが、中島は私にとって好きな脚本家の一人に入る(小谷野のひどい文章を読んだ後であるから余計に愉快。こうなると腹立ちを通り越して小谷野あわれである)。

大河ドラマ入門」 小谷野敦 光文社新書
シナリオ無頼」 中島丈博 中公新書

17月 「300<スリーハンドレッド>」
18火 「300<スリーハンドレッド>」
19水 「歴史秘話ヒストリア(5/19)」
20木 「ジェネラル・ルージュの凱旋(7)」
21金 「クレヨンしんちゃん」「アイ・アム・レジェンド」
22土 「新・三銃士(39)」「熱中スタジアム 特撮ソング 戦隊&メタルヒーローソング」
23日 「ちびまる子ちゃん(5/16)」「龍馬伝(21)」
10月 「わが家の歴史(3)」
11火 「わが家の歴史(3)」
12水 「わが家の歴史(3)」
13木 「わが家の歴史(3)」
14金 「クレヨンしんちゃん」「歴史秘話ヒストリア(5/12)」
15土 「新・三銃士(38)」「ジェネラル・ルージュの凱旋(6)」
16日 「ちびまる子ちゃん(5/9)」「龍馬伝(20)」
 3月 「龍馬伝(18)」
 4火 「ちびまる子ちゃん(5/2)」「ジェネラル・ルージュの凱旋(5)」
 5水 「わが家の歴史(1)」
 6木 「わが家の歴史(1)」
 7金 「クレヨンしんちゃん」「わが家の歴史(2)」
 8土 「わが家の歴史(2)」
 9日 「新・三銃士(37)」「龍馬伝(19)」
26月 「大仏開眼(1)」
27火 「大仏開眼(1)」
28水 「大仏開眼(2)」
29木 「ちびまる子ちゃん(4/25)」「大仏開眼(2)」
30金 「クレヨンしんちゃん」「歴史秘話ヒストリア(4/28)」
 1土 「ジェネラル・ルージュの凱旋(4)」
 2日 「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」

西武鉄道の「奥多摩ハイキングフリーきっぷ」を利用して、拝島経由で奥多摩まで。そこからバスで東日原(土休日はそこまでしかバスが行かない!)。そしてさらに歩くこと25分。日原鍾乳洞にたどりつく。ここまでくると、さすがに山奥まで来たという感じ。東京の西の果てである。鍾乳洞を探索した後は、日原のもうひとつのスポット渓流釣りを楽しむ。

日原観光案内

奥多摩ハイキングフリーきっぷ:大人1,080円
JR青梅線、JR五日市線が2日間乗り降り自由(清瀬からだと奥多摩まで通常の往復で1,660円かかるところ580円もおトク!)
日原鍾乳洞
大人600円/中学生400円/小学生300円(各100円引き)
日原渓流釣場
3,000円(2,500円)/貸竿料200円/エサ代300円
※( )内は割引券使用時の料金。

CIMG0457.jpg

地獄めぐりといった雰囲気の鍾乳洞。関東一の規模というだけあって内部は結構広い。

CIMG0467.jpg

釣り堀じゃないので、簡単には釣れない。でも10尾までは釣れなくてももらえる。その場で焼いてもいいし、持って帰れもする。

歯科検診でむし歯があると診断され、歯医者に行く。3年前に親知らずを抜いてもらった医院だ。そのとき治療に当たってくれた先生は異動してしまっていたが、今回診てくれた先生もなかなかよさそう。
何がいいって、ここの先生はこちらの話をちゃんと聞いてくれる。当たり前のことのようだが、この当たり前が意外と通らないのが医療業界である。「それはもうお話したでしょ」とか、「なんでそんなことを聞くのか」とか、しまいには「歯の磨き方がなってない」といったことで、こちらの人格までを否定するような高飛車な物言いをする医師が多いのも事実であろう。実際、これまで何度かそうした医師に当たり、不愉快な気持ちにさせられてきた(今回の歯科検診の担当医もしかり)。医者は一度かかると別の医者に替えづらくなるところがあるが、思い切って替えてみるものである。
といったわけで、歯医者をどこにしようか迷っている近隣の人には、この医院は間違いなくおススメである。治療が丁寧なのはもちろん。夜遅くまでやっているし、土曜日もやっている。待合室だけでなく、治療室も広くて清潔。治療台から窓越しに電車が見えるのも気持ちがまぎれる。歯医者でありながら十分にリラックスできる環境である。非常に好印象。

小幡歯科医院

場所:清瀬市松山1-2-23 オバタビル2F
(清瀬駅南口の線路沿い)
診療時間:9:00~12:00、13:30~22:00
休診日:日曜・祝祭日

※きよせ商品券も使える(今日買ったばかり!)。

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