特撮博物館

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先月から東京都現代美術館で開催されている「特撮博物館」へ行ってきた。お盆なので少しは空いてるかと思いきや、混んでるじゃないの。なんでこんなに混んでいるのか、へんな違和感を覚える。おそらくはエヴァとジブリの人気なのだろう。そもそも主催が日本テレビだし...。
一体全体観客の中に、ゴジラ以外の東宝特撮映画を知る人がどれだけいるだろうか。展示されたヒーローもののマスクを見て、名前をすべて答えられる人はどれだけいるだろう。円谷英二はまだしも、成田亨、高山良策といった名前を知っている人がどれだけいるだろう。東京MXテレビで「ジャンボーグA」を見てた人がどれだけいるだろう。なんてことをいいだすと観客はみんな50代以上になってしまうので、このくらいにしておく。
案の定、「マイティジャック」のコーナーみたいなところはそんなに混んでいないのである。

興味深い展示物としては、劇中新聞がある。一面に「モスラの卵、漂着!」とか、「ドゴラ襲来!」、「ムー帝国の侵略!」などと見出しが書いてあるやつだ。ここで驚くべきは、画面に映っても観客にはおそらく読めやしないだろう本文にあたる小さな文字。適当なダミーの文字が並べてあるんじゃなくて、見出しに応じた記事がきちんと書かれている。おそるべき先達のこだわりである。

混雑する会場にあって極めつけは、特撮スタジオのミニュチュアステージ。会場内で唯一ここだけが写真撮影を許されているため、誰も彼もがそこで記念写真を撮っている。ビルの谷間でポーズをつけたり、監督になりきったつもりだろう腰をかがめて絶妙のアングルを狙ったり。そんな人が大勢いるもんだから行列がなかなか進まない。やっぱりヘンだ。

存分に堪能した後、帰りは池袋の東武百貨店でやっている「松本零士展」をのぞいていく。こちらはめっぽう空いていてお客はガラガラ。おかげで落ち着いて見ることができた。読売新聞日曜版に連載されていた「小さなマキ」(懐かしー!)の全話切抜きなどもあって、展示物は悪くはないのだが...。

CIMG0541.jpg

特撮博物館一番人気の特撮スタジオ・ミニチュアステージ。自分もやっぱり監督気分で撮影。ビルの谷間を巨神兵(?)がゆく。

館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技
東武百貨店 画業60周年 松本零士展

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